江戸～明治時代ごろの

邪気を払う正に鬼神のような

憤怒の形相で不動立ちする

木彫不動明立像です。

武田信玄にも信仰が大変深かった仏像様で

怒りによって逆巻く髪は

活動に支障のないよう弁髪でまとめ上げ、

法具は極力付けず軽装で、

法衣は片袖を破って結んでおり、

背に迦楼羅焔（かるらえん。迦楼羅の形をした炎）

を身にまとって

内外の障害や種々のけがれを焼き尽し、

すべての悪魔や敵を撃滅し、

行者を守護するとともにその菩薩を成就させます。

民間で崇拝する場合

神社に収まっている仏像に比べ

このようにあまり写実性のない

荒々しい造りが多く

これもまたその特色を表しています。

しかしそれはむしろ円空や木喰に通じる

唯一無二の個性と芸術性を感じさせます。

基本的に大きな丸太から一刀彫にて

豪快に削り出されていますが、

仏像によく見られますが

左手や袴の両脇など部分的に寄木造りを

しています。

台座も豪快に無垢の丸太で

荒々しく仕上げられて

ずっしりと安定感も高いです。

本来背面(光背)に

激しい炎(かるらえん)が

舞っていたと思われますが

失われても

想像に難くなく

迫力は損なわれて

いないと思います。

★サイズ（約寸）

高さ73ｃｍ（剣先～台座部含81?）

幅33ｃｍ

奥行き17ｃｍ

重量9.4ｋｇほど

福を呼び込んでください♪