この単線は、なかなか凄いですぞぉ～。結果的には、ハンバッカー系、シングルコイル系の両方に 非常に鋭く効果的かつ積極的な音作りを演出してくれる 大変優れた希有なワイヤーなのです。

GAVITT社のワイヤーは、ホルヨークなどと並び、ギター用ヴィンテージ配線材の根幹・王道の線材と言えます。今回の白地に赤青縞 20AWG 単線は、贅沢にもギターやPUの種類を限定する事なく非常に万能なワイヤーであります。ほとんどそんなものはありません。ヴィンテージ・ストラトは、よりヴィンテージ・ストラトになり、ハムバッカーでは、音はくっきり太くなりアタック感の心地良さとレンジ的には低音域も増大します。双方に抜群の演出をもたらしてくれました。年代的には、GAVITT社としては、ほぼ出品されることのない激レアな 1940年代 と思われます。それだけ古いものだけが有する「特別な音色」を持っていると言えるでしょう。つまりすばらしく「枯れて」いるのです。

ストラト/60年代ハカランダネックで試します。即座に満足！納得！！よりヴィンテージ・ストラトなミッドハイとプレゼンスとスプリングの余韻を見事に引き出し、ピッキングのアタックによる倍音の表現力もこれはすばらしいものです。伸びやかです。クリアなのに渋みも芳醇に。ううん、とにかく情報量の豊かさか、。とてもタイトなところが大きな魅力です。シングルコイルのスピード感と枯れた部分をうまく引き出してくれています。

LP STANDARD では、芯となる基音と倍音がとにかく明瞭になりエネルギッシュに聞こえます。何かしら「塊」みたいな力強さを感じ、これがある意味「単線」の持つピュアな音色なのでしょう。実体感（実際のアンプから出てくる音と自分との距離感）は確実に近づいて聞こえます。反応のスピードが速いという事ですね。チョーキングなどで味わえる 「叫び」「泣き」もしくは「語り」「絶叫」「絶望」「希望」「切望」・・・まあ なんでもいいんですが、そのような感情的表現を存分に楽しませてくれる音色を持ちます。いや、それだけでも充分すごいワイヤーだと思いますよ。

1970年製ギブソンSG STANDARDでは、まず低域が存分に出るようになり太くタイトです。結果、空気感とかムードとか雰囲気がとても高濃度なレベルに引き上げられます。SGなのにペラペラの板きれの感じが全く消え失せて、凄みの効いたパワー感に満ちたサウンドに大変身。弾いた瞬間にニンマリ・嬉しくなりました。リバーブのノリも深くかつクリアになりました。これはたまらん！！

ギター内部のワイヤー材は勿論のこと、自作のギター用ケーブルに是非お試しください。激レアのギターワイヤーです。GAVITT社の古い物は、すでに海外でもほぼ見つかる物ではありません。 なかなかの強者！！すばらしいアイテムです。
ギターのポテンシャルを余すところなく引き出すことが特徴です！！是非！！

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